きものの寸法直し、仕立て直しは小久保和裁へ
小久保和裁研究所 和服の仕立てについて

 

 寸法直しを依頼される前に


 

■寸法直しを依頼される前に以下の点を御確認下さい。
 (計測方法など、ご不明な点がございましたらお問い合わせ下さい。)

 

■以前の寸法より短く(小さく)する場合
  ◎原則いずれの部位についても変更可能です。

※ただし『袖丈直し』については注意が必要です。(下記参照)

・袖丈直しの方法 1
“袖付け部分(身頃と袖が縫い合わされている部分)”に柄合わせが有る場合。
⇒この場合は、袖をはずさずに単純に縫いつめます。
作業は「袖丈直し」となります。

袖丈直しの方法 1
袖丈1

・袖丈直しの方法 2
“袖付け部分(身頃と袖が縫い合わされている部分)”に柄合わせがなく、そのまま縫いつめると柄のバランスが悪くなってしまう場合。
⇒この場合は、柄を移動するために一旦袖をはずして袖を作り直します。
作業は「袖作り直し」となります。
(スジ消しが必要な場合もございます。)

袖丈直しの方法 2
袖丈2

 

■以前の寸法より長く(大きく)する場合
 変更箇所によって確認すべき部分が違いますので以下をご参照下さい。
 
●身丈直し
内あげ位置の「縫い込み(縫い代)」の量を手で触ってお確かめ下さい。
(“内あげ”については「着物の各部の名称」をご参照下さい。)

・縫い代が希望寸法以上にあれば、変更可能です。
・希望寸法以上にない場合は別布にて「ハギ」が必要となります。
※足し布が必要になるお直しの場合、「解き洗い張り後、仕立て直し」をお勧めいたします。

例)手持ちの着物の身丈が150センチで160センチに変更する場合
・内あげ内部の縫込みが10センチ以上ある・・・変更可能
・内あげ内部に縫込みが10センチ未満しかない・・・そのままでは変更不能のため“おはしょり”で隠れる部分に別布を足し布として身丈直し

身丈直し(足し布)の方法
身丈

●裄直し

「袖巾」「肩巾」のいずれか片方、または両方の合計の「縫い込み(縫い代)」の量を御確認下さい。
布巾によっては御希望通りに変更できない場合もあります。

例)手持ちの着物の裄が64センチで67センチに変更する場合
・肩巾の縫込みが3センチ以上ある・・・肩巾のみで裄直し
・肩巾の縫込みが2センチしかない(袖巾に2センチある)・・・肩巾とともに袖巾も直して裄直し

※以上は原則です。裄の寸法によっては袖巾と肩巾のバランスも考慮するため、肩巾に充分な縫込みがある場合でも袖巾直しを行うこともあります。
 

●袖丈直し

 

袖下位置での「縫い込み(縫い代)」の量によって御希望の寸法に変更可能か判断できます。
 

 

●身巾直し

 

「脇」の部分の「縫い込み(縫い代)」の量で判断できます。
訪問着など“柄合わせ”のある物は変更できない場合もございます。
 

 

※以前の寸法より長く(大きく)する場合の注意

 

生地によっては以前の「スジ、針あな」あるいは「色やけ」などが出てしまう場合もございます。
 その場合、専門店にて「スジ消し」等が必要となる可能性があります。

 また、「身丈直し」「身巾直し」等を“同時に”依頼される場合は「仕立て直し」をお勧めいたします。(別途、「解き、洗い張り」が必要となる場合もございます。)

 

 

参照:「着物の各部の名称」


お問い合わせはこちらから

【着物の仕立てと直しについての御相談は小久保和裁へ】
●東京都北区赤羽西4-3-8
●電話:03-3900-8327(平日午前9時から午後5時まで)
●メール:info@kokubowasai.co.jp